令和元年12月号
やっと、今年が終わろうとしている。犬がいない生活に慣れなければならない。

自己責任という言葉が流行っていた時代、自分だけに責任を押し付けて終わらせようとして、人間の行動は経済行為だけ、損得を清算しろと脅迫しているようなものだった。

ナタリー・サルトゥー=ラジュ『借りの哲学』を読めば、カイロみたいな気分になれる。
人間は状況にかかわらず、本質的に他人に依存していて、「生まれたときに名前をつけてもらう」ことで、自分が自分として生きていく。
「他者の言葉」が必要で、他者がいなければ、自分であることさえできないし、対等でない関係が存在する。
等価交換的な釣りあいをとることは「正義」で、「赦し」は「正義」ではないが、憎しみを癒すことができる。
児玉 智子
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