平成19年02月号
おじいさんの形見でもらった置時計、しばらくぶりに動き出した。
時計の箱の中にゼンマイを見つけ、差し込んで廻してみた。
下校の合図のような時報が真夜中突然鳴り出して、止めたくても止まらない。
おじいさんは私に言い残したことがあったのか、いろんなことが蘇る。
元気で生きていたら相談したいことが沢山ある。

先月、世界終末時計の針が2分進み、真夜中まであと5分となった。
世界終末時計は、原爆投下から2年後の1947年にアメリカの科学誌に掲載され、その時計はシカゴ大学に置かれている。
1953年はアメリカとソ連が水爆実験に成功した年、終末の午前零時まで2分となった。
この時計の針が進んだのは5年ぶり、北朝鮮とイランの核開発や拡散への懸念、現存する2万6千発の核兵器、地球温暖化の進行、人類は破局へ近づいたというけれど、人間は特別な生き物ではないし、種は永遠でもない。
そんなことより私の腹時計、調子は良好、肉まんを蒸してる湯気で幸せいっぱい。
児玉 智子
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