平成29年12月号
栗むし羊羹のお礼状を書きながら、ヒツジが登場してくるのが可笑しいと思い、辞書を引いた。
何をひくのか忘れ、「ウィッタード」の茶漉しが優れもので、見惚れていた。
京子さんは、フランス人のご主人と、新天地UKで育児に奮闘している。贈られた紅茶カップと茶漉しは、京子さんが愛用しているものだ。

橋本治『巡礼』と水谷竹秀『日本を捨てた男たち』を続けて読んで、「ちぇ、独居じいさんはしょうがない!」
と思う。子育てから開放された女性から離婚の相談を受けることがあり、独りの気侭さに慣れてしまった私は、説得力がなく、老後の家族の深さを伝えられたらいいと思う。
毎日の退化を意識しながら、不自由になっていく体と心を実感し、困窮邦人のじいさんが日本の家族を捨て、フィリピンの女性を追い求め、現地に移り住む気持ちも判るような気がする。

母が居る施設に、フィリピン人の職員がいて、大雑把でも、包容力がある。最後はこういう感じが生きる栄養になっている。
児玉 智子
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