平成19年09月号
東京ディズニーランドは「カリブの海賊」がリニューアルオープンして、夏休みは連日長蛇の列だったらしい。だけど私は「浅草花やしき」のほうに足が向いてしまう。
なにしろ浅草寺とラブホと馬券場とストリップ劇場に囲まれた遊園地、江戸時代から続く「毎日がハレの日」でないと生きて実感が味わえない。
浅草花やしきは、江戸時代末期に造園師だった森田六三郎が植物園だった「花屋敷」を開園、当時は茶人や俳人の集会の場だった。明治期には木場商人の山本徳治郎が経営を引き継ぎ、見世物・遊具・動物が浅草庶民を楽しませ、大正12年にトラの五つ子誕生で有名となった動物園は、関東大震災や戦争により閉鎖、今の「浅草花やしき」は昭和24年に再開された。

日本最古のローラーコースターは、隣のマンションのベランダに干してある下着に突入しそうな勢い、絶叫マシンのスペースショットから気絶しそうな声がこだまする。
私が好きな「見世物小屋」は、江戸末期まで浅草浅草寺奥山あたりがメッカで、庶民には歌舞伎より見世物に人気があった。私はなんといっても蛇女と口から火を吹く大男が好きで、現存する見世物小屋大寅興行で働く友人の写真を撮らせてもらった記憶がある。
児玉 智子
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