梅雨の晴れ間が惜しくて、京急に乗って、友人のヨットにワインを届けるつもりだった。
浦賀は海風が心地よく、渡し舟に犬が乗っていたので、目的地を忘れ、乗ってみたら、住友重機が開放され、明るい港町になった。
ヨットハーバーを目指すものの、太鼓の音が腹に響き、為朝神社で虎踊りの準備をしているのを観ていたら、夕方になってしまった。
奉行所が伊豆下田から浦賀に移転されたとき、一緒に伝えられた踊りだという。
虎の着包みを触っていたら、見るものすべてが黄色にみえ、近所のおばさんも犬も黄色いシャツを着て、散歩をしていた。
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