摺り足で、犬に引っ張られているようでは、しょうがない。
ハオ・チャンに習い始めた卓球、数十年ぶりに始めた卓球は、ラケットの持ち方まで違う。
老後の楽しみではなく、牢屋の戦いとなり、一定のリズムで鼓膜に響く玉音が、癖になる。
いずれ、友達を誘って、マイラケット持参で温泉旅行に行きたい。
多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』は、ドイツ田舎町に古くからある修道院、尼僧院長は弓道の先生と駆け落ちして不在、というところから始まる。
弓道について、「自分の姿勢を観察して、注意を集めてみると、自分のからだというものは、外から見える形ではなく、力の流れでできているのだという気がしてくる」という箇所があり、付箋をつけて、反芻する。
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