平成18年7月号
仕事に追われているうちに廻りの仲間は修論の構想がまとまり、ひとり、独り言「目標5年」。
日が沈み始める木場の材木置き場を歩く、五右衛門風呂のような清々しい匂いの風、そこに男性の長蛇の列。
「私でも入れるんですか?」「チケットはありますか?当日券3枚残っています」
木場の倉庫に忽然と現れた真っ白いリンク。
私は女子プロレスについてビューティーペアしか知らないし、当時練習場が目黒にあり、多くの女性ファンがたむろし、待ち焦がれる様子を見ていると何となく理解できた。
真っ白いリンクにスポットライトが交差する、そこに風香が登場、と同時に幾重にも、パラシュートのように広がるピンク色と黄色の紙テープ。
横浜港からアメリカに向けて帰港する船の将校と日本人女性の間の紙テープはお互いに握合っていたと聞く。
「風香負けるな」「風香かわいそう」そんな歓声が、リンクを囲む5列程の観客席から飛び交い、私以外に女性の姿はなく若い男性ばかり、私は風香と夏樹☆ヘッドが準決勝にすすむことだけ確認し、リンクを後にした。
女子プロレスは戦後、進駐軍むけのショーとしてはじまり、その後全米レスラーを招き蔵前国技館で興行、平成6年には東京ドームに進出しクライマックスをむかえた。団体の分裂や若手レスラーが育たなかったことで衰退していく中、秋葉原系萌えレスラーが登場。
「萌え」を理解できないのに、このプロレスの臨場感が判るはずがない。私の宿題がまた増えた。
児玉 智子
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