平成20年11月号
美智子皇后誕生日の夜、モンブランで花模様のケーキを注文し、勝子さんのお店で味わうことを楽しみにしていました。
困ったことに、徳永医師は「お母さんは自宅で犬と過ごすのが一番幸せなのだから、すぐ退院するように」という。手術の二日後の夕方、荷物をまとめ母に帽子を被せ、犬を動物病院に取りに行き、犬は肝臓が悪いと言われ、肝臓の薬をもらい、母の夕食を作り、「今日は退院したのだから、早く寝たほうがいい」といい、「何処から退院したの?」と云われ、やっと宴に辿りつくことができました。
宴の翌朝から、母のアリセプトのほかに犬の肝臓の薬も加わり、私の仕事は日々増えていきます。
介護の本に書いてあります。介護はまず、楽しむこと。これからは、母を連れて旅に出ます。
最後に母とした旅は、気温45度のバハカルフォルニアと危険なティファナ、サボテンの荒野を駆け巡りました。
どこまで当時に近づけるか、これからが楽しみです。
児玉 智子
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