平成21年7月号
春先からスタッフ募集広告を出していた、要件は簡単、経理経験3年以上。
40歳代のベテランと自負している方からの問合わせが多く、57歳の男性から「お茶くみもやります」と云われ恐縮し、若い子からたくさん送られてくる履歴書は2頁を埋め尽くす派遣先企業名、偉そうに何でも出来るように見える業務経歴書。
自分が世の中の仕組みを判っていないことを実感する。
黒川創の『明るい夜』や津村記久子の『カソウスキの行方』を読んでいると、どうみても真面目に働いているとは云いがたい主人公が登場するが、けっして人間がワルイのではない。

どんな人と一緒に仕事をしたいのか、それは学歴でも資格でも経歴でもなく、「居酒屋で盛り上がり、旨いとか冷えすぎとか言い合っていけるような人」。
私の尊敬する会計士のTさん、「人に惹かれるということは、その人の文化に惹かれるということよ」。
文化人類学では文化は生活様式を指し「その人の生活様式に惹かれる」、なんだかしっくりこない。

事務所の新人は爽やかで明るい笑顔、毎日水筒と手作り弁当を持参、私が巨大な赤米おにぎりを食べながらパソコンに向かう姿が薄らいできた。
児玉 智子
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