平成28年2月号
初閻魔の日、閻魔(えんま)様と奪衣婆(だつえば)像を見に行った。
閻魔は、ヒンドゥー教の冥界の王ヤマから、仏教の地獄にいる閻魔に、変容した。
奪衣婆は、三途の川辺にある木の下で我々を待っていて、着ている服を脱がせ、木の枝にかけ、枝のしなり方で、生前の罪が判り、閻魔様の裁判では、陪審員の役でもある。

インド仏教寺院は13世紀に、アフガニスタンのムスリム政権に破壊され、寄進された財宝は奪われ、インドから仏教がなくなった。当時の仏教がパトロンを抱え、出家至上主義で、在家仏教徒を大切にしなかったことも滅びる要因になったが、その思想はヒンドゥー教に多大な影響を残した。

インドのヒンドゥー教が、輪廻の考えを持つのは、当然だと思う。
来世は、奴隷や低いカーストから抜け出せる、水浸しになったかと思えば、何も無かったように、葉が生い茂り、すべての生物がグルグル廻っていることを実感する。

仏教は、輪廻を前提としているのに、日本に仏壇・墓が溢れているのは何故かなと思う。
児玉 智子
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