平成19年07月号
梅雨の合間にやってくるスカッと爽快な青空、初めて行ったアラモアナ公園と同じ風が流れる。
長椅子に寝転んで、ヘソの上に置いた「さくらんぼうのザル」から一個ずつ取り出し、種は傍のゴミ箱に命中するといいのにと思いながら、吹き散らかす。
これが、私の好きな時間の使い方だったはず。
ミヒャエル・エンデの「モモ」には、時間貯蓄銀行からやってきた灰色の男たちが暗躍する。
エンデは、時間をはかるカレンダーや時計には意味がなくて、どんなことがあったかによって、永遠の長さだったり一瞬と思えたり、時間とは生活で、そして人間の生きる生活は、その人の心の中にあると。

今年に入り、私は事務所のパソコンの前にいる時間が圧倒的に多くなり、メールで至急回答しなければならないことばかりとなってきた。現実は相手あっての時間、「モモ」になるためには、父が待つあっち側に渡らなければならない。
児玉 智子
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