平成25年4月号
町内会組長の当番が廻ってきた。任期1年の間に、自治会費や共同募金の集金、回覧板の管理などがある。
10年以上前のこと、発症していなかった母が共同募金の袋を数えていたことを思い出す。
独りか二人家族が世帯の半分を占める日本、町内でも同じで、高齢者ばかりだ。
だから近所で見守ることは必須で、半年前に亡くなった独り住まいの女性は、新聞配達の人が通報した。

浅草に住んでいた数年間、神輿の華棒を担ぐ彼に一目惚れして住んだ下町、町内の鬱陶しさから逃げるように、自由が丘に引越した。昼間しか管理人がいない集合住宅は、勝手に過ごすには便利でも、終の棲家にするには、空虚だった。

戦後、アメリカの管理下にあった日本は、町内会組織が解体した。
宇沢の社会的共通資本や協同組合コミュニティに関心があり、財務諸表に表わせない「ここに集まった人達の深入りしない信頼」ってどんなもんだろうと思っている。
まず町内の回覧板に使う、全員の押印がもれない書式をつくることから始めてみた。
児玉 智子
令和
2年
令和
元年
平成
31年
平成
30年
平成
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平成
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