平成22年4月号
行政は「家族・地域のつながり」を提唱し、こども達は「携帯でツナガッタ」つもりになり、住宅ローンを返済する者は「会社との経済的繋がり」を何とか続け、其々が、つながりの渦の中にいる。

神楽坂を登りきった裏通りの飲み屋、久しぶりに熱い思いを聴きながら芋焼酎を飲んだ。
下町でクリニックを開業して15年、赤ひげ親父は「患者や家族の生い立ちを把握しろ」と云っていたことを思い出し、その大切さを実感するという。
勤務医時代は休暇をとることが出来ず、開業前にカンボジアへの旅に出たと聞く。
予想もしなかったクメール文化の話で盛り上がり、隣の席では冷酒を飲みながら「35年間通ってきた患者さんが亡くなり子供がお礼に来たら、横顔がソックリだった」と涙ぐむ奥さん。
肌寒い夜桜を見ながら、神楽坂を転がるように地下鉄の入口に辿り着く。

アンコール時代特有の動物を模った陶器、どれか一つだけ送りたい。
児玉 智子
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