「素顔館」能津さんの写真展に行った。
資生堂宣伝部を退職し、麻布でフリーのカメラマンとして活躍していたが、スタジオの片隅で書道を始め、田舎に帰り両親のポートレートを撮り、事務所に飾るようになった。
2年間悩み、中野に素顔館ができた。
広告写真から遺影写真へ、久しぶりに満面笑みの能津夫妻に会うことができた。
遺影写真、響きはこわい感じがするが、六本木ストライプスペースは採光が心地よく、死を客観的に受け止めたポートレートの数々に一体感があった。
ひと其々、撮り時があるのだと思う。私も近いうち「素顔館」にお願いする予定だ。
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