平成18年9月号
夏の美術館は閑散としているものと思い込み、土曜日の朝9時「伊藤真乗展」の混雑ぶりに驚く。
宗教に関する本を何冊読んでも、わかったような気になっても、ニュースでメッカのことをやっていて
理解していない自分に気づく。
美味しそうな、だだちゃ豆を見つけるだけで満足してしまう。

真乗が刻む仏たちの表情には、まろやかさと温かみがある。
見入る人達の列が進まない中で、「阿弥陀如来」に上品・中品・下品の三体の像があり、どれもじょうひんな姿で雑音のない気持ちでいっぱいになる。
げひんとはどんな意味、隣の二人ずれが(じょうぼん・ちゅうぼん・げぼん)について話している。
上品は信仰に篤い者、下品は信仰心がない者らしい。
阿弥陀如来の印相は、親指と人指し指・中指・薬指で輪をつくる。指のかたちだけ見ていても飽きない。
真乗は写真家としての顔もあり、飛行連隊で空撮の仕事をしていた。
モノクロの荒い粒子の風景写真がいちばん心に残った。
児玉 智子
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