平成17年12月号
30年ぶりに『かもめのジョナサン』を読んでみる。当時、自立でき自由に生きられる方法を考えていた。
理由は簡単、ただ波がいいときや風がいいとき、海にいたかった。
紺碧の空を真っ白な流線型を描く「ジョナサン」、こんなものに感動していた。
自由になる予定だった税理士、自由ケ丘駅の近くに事務所がある。
よく考えてみると、自由ということばの響きが好きだった。
戦後、アメリカは日本に自由と自立を与えてくれるはずだった。
「ジョナサン」にも、「古き良きアメリカ」のお人好しの影はなく、上空で優越する姿、ただ自由は孤独だということを教えてくれる。
児玉 智子
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