宮前平駅を降り、東急が開発した瀟洒な住宅が多いところで、八幡様を探す。
この地域は、田園都市線と東名高速の開通し、川崎インターチェンジの開設により、農村から都会的な街に変容し、郊外住宅地は、昼間と夜間の人口差が大きい。
なかなか来ないバスを待ち、丘を越え東名の下をくぐって、やっと着いた八幡様の「白幡八幡大神の八幡講」は終わっていて、大蛇は鳥居でへたっていた。
初卯祭は、立春後の初めての卯の日に八幡様の誕生日を祝い、神事が開催される。
稲毛惣社の八幡講は、藁で作った大蛇の角は牛蒡、舌は人参をふたつに裂き、目は八つ頭と、五穀豊穣を願う農村に相応しい。
近くて遠い八幡様から溝ノ口まで、のんびり歩き、農家の軒先で、野菜を譲ってもらい、溝ノ口に着いてみれば、袋の中は、土がついた野菜の山となっていた。
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