平成25年3月号
開沼博『漂白される社会』は、網野善彦の日本における「無縁」を取り上げ、人の魂をゆるがす文化は、「無縁」の場に生まれ、「無縁」の人々によって担われ時代から、現代の「無縁社会」の現場取材を結集させる。

ここで「ケガレ」について読み直してみる。
弥生時代以降の日本社会では農業を妨げる行為を「ケガレ」と考え、律令国家が成立すると建前上すべての民を戸籍に載せ、重課を管理しようとする、だから戸籍に漏れた人が「ケガレ」た民になる。
国家の規制力が弱くなり財政難に陥れば、規制されない遊女や妓女が出てきて文化を築き、飢饉で死体がいっぱいになれば、戸籍からはみ出た人に死体処理の仕事をやらせる。
「ケガレ」は人間と自然の均衡が崩れたときに、人間社会の内部におこる畏れと不安に結びつく。

五反田の雑居ビルにあるゲンロンカフェ、開沼博の「ケガレの追及」を楽しみにしている。
児玉 智子
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