令和元年5月号
伊那から友人が上京し、30年ぶりにカラオケに行った。
友人は一人で息子を育てあげたが、素直で穏やかな青年は、母を残し逝ってしまい、何もなかったように振舞う母はマイクを握り、「六本木心中」を熱唱し「あなたなしでは生きてゆけぬ」と叫び、大きなケーキを頬張った。

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読み始め、しまったと思いながらも止まらず、読後感は爽やかなものだった。
「好きって絶望だよね」の意味合いは、生きていく中で変容していく自分に気がつく。
児玉 智子
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