カルカッタに溺れていたころ、相馬家の方から『中村屋のボース』を頂き、タゴールの写真が眼に焼きつき、中島岳志の本を漁るようになった。
北海道に定住したアジア研究者は、札幌近くの発寒商店街の活性化に力を注ぎ、「希望は商店街!」の報告会を聴いた。
この商店街、巨大スーパーが地元スーパーを傘下に収めてから、急激に人通りがなくなり、一気にシャッターを閉める店が増えた。
商店街の良さは、お店の人と世間話をしたり、近所の顔見知りの人と立ち話をしたり、「長い縁側」のような「社会的包摂」の機能を果たしている。
人と人との関係は斜めが重要で、縦横は利害関係と排除を生むという。
買い物難民を減らすためのコミュニティ・カフェ構想は、商店街の人達を説得、閉店した商店は、ふとんの修理や・自転車の修理や・家具の修理やとなり、若い芸術家の溜まり場に変貌していった。
大型店は雇用を生み出すというのは神話で、町全体でみれば失業状態の人は増加し、大型店の利益確保のためのリストラが労働環境の悪化を招き、行政の税収減少に直面する。
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