平成20年5月号
小雨降る大阪は、友達に頼まれた551の肉まん・黒門の水茄子・難波の何処其処のチーズケーキと重たいものばかり、写真を撮るには、持ち物が多すぎた。
道頓堀の「くいだおれ」は閉店までの数ヶ月、予約がいっぱいでキャンセル待ちとのこと、毎年1億円近い赤字が続いていたと聞くが、大阪人らしい賑やかな閉めかたで、店の前は人だかり「くいだおれ人形」に近づくこともできない。大阪人の好きなところは生きる強さを感じること、食って・しゃべって・笑って、吹き飛ばした人が勝ちなのだ。
「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、江戸の呑み倒れ」と聞くけれど、現代人は倒れるほど食うことはしない。
渡邊忠司『近世「食い倒れ」考』を、なんば花月に近い本屋で見つける。食い倒れの本来の意味は、食い物に贅沢をして財産をなくすことだそうだ。

豊臣氏滅亡後の大阪は江戸幕府によって幕府直轄地として再建され、天下の台所へ発展した。
城下町でありながら、大阪城を領国支配の拠点とする大名がいなかったことにより、規制が緩やかで産物を持ち込み売買しやすいことで、全国の物資の集散地として発展したことに要因がある。
大阪は江戸への物資集中体制に向け、江戸-大阪間航路の確立をする。幕府の意図は、京都の文化伝統と大坂に集まる全国諸産物を江戸に集中させることにあった。
問屋の役割がなくなった大阪、地盤沈下した日本人は、大阪人生活観パワーを見習いたい。

生姜おろしに水茄子、立ち飲みビールで500円、充実した一日でした。
児玉 智子
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