平成17年6月号
体内時計がサマータイムとなり、必ず5時に目が覚める。
いつものように無意識にテレビをつける。作家のリービ英雄さんが9.11テロ当時カナダの飛行場で足止めされ、飛行場のテレビで見た大きな衝撃を、日本語で表現できなくて2年間考え続け、やっと当てはまる表現がみつかり、芭蕉の「嶋々や 千々にくだけて」だったと話している。
それを聞いて「銀色の鋭角に光るナイフがビルに食い込んでいく様子」が鮮明に思い出された。
世界同時に、音がない世界で高層ビルが砕け落ちていく擬似体験をきっかけに、地球全体で膿が表出しているのだろうか。

数社のバブル後の処理がやっと終わり、その間に私の価値観も随分変った。
今のままでは垢が溜まり、自分のことを嫌いになりそうだ。
東京工業大学大学院の桑子研究室に相談に行った。桑子研究室の学生達は、環境・国土政策・医療・地域づくり等、違った立場から社会的合意形成の研究をしている。真剣に問題と立ち向かう姿に新鮮な感動があった。
これから労働の意義と企業のあり方を見直していきたいと思う。
児玉 智子
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