玉原のラベンダー畑を見たくて、日帰りバス旅行に参加した。
はじめての経験は学ぶことが多く、この道30年のベテラン添乗員さんは地方史と歴史に強く、川場村吉祥寺の精進料理を味わいブルーベリーとメロンのお土産付き、こういう旅なら老後も続けられそうだ。
川がおおい川場村、吉祥寺は幾つかの滝が流れ、蓮や河骨などの水草が花を咲かせ、禅寺山門の楼上に安置されている十六羅漢が「そろそろ貴女も悟りなさい」と迎える。
精進料理はイタメシやトムヤンクンを味わってからでないと「あぁ日本はよい」と実感できない、若いころからコンニャクの刺身が好物だったら、今の私ではないような気がする。
村の小道を歩いていると、ここそこに石仏が点在し、石仏だけが繁栄していたころの養蚕農家のことを覚えているような顔をしている。
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