三ヶ月続いた税務調査で、稲城と日野税務署と立川税務署を巡っていたら、梨畑の花に感動する季節は過ぎ、梨の木に袋がぶら下がるようになった。
近いようで遠い税務署の往復は、タクシーの運転手さんと話す機会が貴重だった。
緑の季節、米空軍多摩レクリエ－ションセンターにあるゴルフ場の芝が眩しく、金髪の女性が子供を連れて、散歩をしている姿があった。
旧陸軍多摩火薬製造所には、敗戦時に2000人以上の労働者がいたという。
タクシーの運転者さんの話、陸軍がフィリピンから奪った埋蔵金が隠されていて、当時運搬した女性の遺骨と埋められていたという。
年1回開放される日には、子供達を連れて、バーベキューを楽しむそうだ。
気になる埋蔵金の行方、運転手さんのお爺さんの年代の人達は、米軍のフェンスをよじ登り、財宝探しをし、護衛の人に見つかると小遣いをくれたそうだ。
私が税理士になりたての頃、「Ｍ資金」が見つかったという話を何回も聞き、最初は信用するものの、生まれつきの詐欺師に出会うことが楽しみとなった。
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