令和元年10月号
だれか呼んでいるような気がしたら、お爺さんからもらった古時計が、「ちっち」と動き始め、お爺さんが私に手招きしているのだった。

新聞に「ちの観光まちづくり推進機構」のことが載っていた。
修論「黄金町の変遷」で、まちづくり継続の多難さを感じていたので、「まちづくりの場」で働く人に会いたかったし、「あずさ」にも乗りたかった。

東京と大阪から移住したふたりの女性は、山好きが昂じ転職し、まちづくり推進機構で活躍する。
人に集約される地域資源を、地域住民と来訪者が交流することで生み出される共感によって、地域ブランドを広げ育てる、雇用や住み方の充実で移住を推進し、少子高齢化に歯止めをかけることをミッションとしている。

地元ボランティアガイドの小泉さんが、御謝鹿池と笹原のまちを案内してくれた。
御謝鹿池は酸性の冷鉱泉を温め、農業用水とするためのため池で、酸性が強く、魚がいない。
小泉さんが測ったPHは3.5、チャツボミゴケを触ることができた。
晩秋を感じさせる小雨の茅野、廃校や廃屋が、いっそう憂いを重くさせる。
児玉 智子
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