令和元年6月号
花粉症の季節も過ぎ、面影がある犬を連れて散歩する人に出会っても、涙と鼻水が出なくなった。

令和となり『日本王権論』を読み始め、兵藤裕己『後醍醐天皇』へと、天皇のあり方を考えるきっかけができた。
後醍後天皇の新政は、すべての権力を天皇の統括する官僚機構に集中させる統治形態で、鎌倉末期には、密教への傾倒が、現職の後醍醐天皇が祈祷し、セックスを王権の力とし、非人を軍事力として動員したという。
上野千鶴子は『日本王権論』のなかで、ひとつの国家が成り立つとは、同一の権力の言説が支配者にも被支配者にも、読まれ方は違っても共有されることだという。

何だか、考えているうちに、頭がぼんやりしてきて、天王洲運河のふれあい橋に立ち、寺田倉庫街にあったティー・ワイ・ハーバーが移転していたことに気がつく。
児玉 智子
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