スピリチュアルケアは、おもに終末期医療で死を間近にした人のターミナルケアをさす。
スピリチュアルケアの進め方は、将来への生きる意味がなくなってしまった人が死を越えた将来を見出す、
人との関係性を失い自分の存在意義がなくなってしまった人が死を超えた他者を見つけ、その他者から自分の存在意義が与えられる、自律して生きていけない人でも、どこか自律していて自由があることを悟らせる、
これは患者自身の存在否定に起因するもので、健康な人でも同じような痛みを感じることがあるはずだ。
スピリチュアルケアを霊的ケアと訳されることがあるが、宗教を信じるだけで解決できる問題ではない。
沖縄首里城の近くの小高い丘に「オリブ山病院」がある。オリブ山はイエス・キリストの復活昇天の場所、
沖縄では数少ないホスピスを有し、精神科も充実している。
広大な敷地の中で淡いピンクの新館が優しく、裏手の菜園の菜っ葉が収穫時だった。
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