平成23年3月号
月刊世界の表紙に暫く会っていない友人の顔写真が載っていたので驚く。
カメラマンの独特な撮り方が気になり頁を捲れば、癌を患い退職し数年、食餌療法と一日1時間の散歩、
ゆったりした気持ちで過ごすことが治癒になると聞く。
抗癌剤で髪の毛が抜け落ちても、いつか生えるし、毎日生きているだけで幸せだと云う。
障害年金が生活の糧、癌が障害年金の対象になることを知った。
変わらないハイテンションの早口、桜の和菓子を送ると、翌日には鮮やかな色のかりんとうが届く。

もう一人、私が独立し最初に顧客になってくれた「ハタヤン」。
当時人気の広告業界、六本木にある事務所の鍵を渡され、引出しに置いてある現金で飲み食いすることを許され、呑気な時代を楽しんだ。
「ハタヤン」は犬の散歩中に意識喪失で倒れ、病院でリハビリに励んでいる。佐野洋子の「神も仏もありませぬ」という本をリクエストされ、数日おきに佐野洋子の本を送っている。
児玉 智子
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