相変わらず、ひと探しをしている。
その人に会ってみると履歴書や顔写真にない何かが伝わってきて、半年ぐらい経つと、事務所の空気感が違ってくる。
日々パソコンが万能に近くなり、人間はパソコンに出来ないことの隙間を埋めて、それを仕事にしていくしかない、だから日本の空洞化ではなく、世界中で人間にだけ出来ることは減っているのだ。
其々のひとが、日々何かしら経験し、その経験をそのひとなりの都合で解釈し、明日に繋げていく。
高学歴でも希望通りの就職ができないと、資格試験に傾く。
司法試験でも会計士でも税理士でも、人がつくった決め事を暗記する試験だとすると、その試験勉強に長年を費やし、新聞も本も読まず、親友と口喧嘩もしない人生に深みがあるはずがない。
独りでは生きていけないこと、誰かに助けらているを得とくする、そういう経験を積んで、「役に立ちたい自分」が形成される。
私は、立派な履歴書は望んではいないのです。
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