平成21年5月号
「とうもろこし」のストラップに魅せられ購入した「キング・コーン」の鑑賞券、改めて食文化を考え直す衝撃的な映画だった。

「とうもろこし」の年間生産量6億トンのうち4割が米国産、日本は年間輸入1600万トンの殆どを米国に頼っている。
アメリカを代表する農産物「とうもろこし」が生産過剰となり暴落を食い止めるため、1970年代の政策により大規模農業を補助金で赤字補填しながら推進し、世界最大の「安値とうもろこし」産出国となった。面積あたりの収穫量を増やすために品種改良を重ね、無臭アンモニアを肥料散布し、害虫に負けない強くて「美味しくない、とうもろこし」が豊作となり、消費開発研究に力が入る。
家畜の餌となり、甘味料コーンシロップは殆どの加工食品に入っている。
ビックマックにかぶり付き、炭酸飲料を浴びるほど飲む生活は、安上がりで腹が膨れる。
バイオ燃料で走る救急車で糖尿病患者を担ぎこむ、北海道で食べた光った粒のトウモロコシとは違う、経済循環のとうもろこしがここにある。
児玉 智子
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