平成29年6月号
蛍狩りの季節、三渓園で蛍を見たことを思い出し、桜木町からバスに乗った。
私の記憶の中にある本牧は、バンドホテルを過ぎると、薄暗い港の倉庫街、その倉庫の一郭にクラブがあり、スタイリスティックスを聴いているのは私達4人だけ、聴く側もコンポラスーツ、なんだか不思議な風景だ。

今は、三渓園の蛍を見るには、長蛇の列に並ばなければいけないし、スタイリスティックスは倉庫では聴けない。

隣花苑は、伊豆大仁の廣瀬神社の神官、西島氏の家を昭和5年に移築した田舎家、三渓園の喧騒を離れ、緑濃い庭から三重の塔がシナモン色に浮かび上がって見え、隣の話し声の波動が爽やかに建物に響く。
小部屋で堪能した、徳川と彫られたお盆の三渓麺と芋焼酎、蛍は来年でも見られる。
児玉 智子
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