平成23年11月号
徒歩通勤で工大キャンパスを歩き、銀杏拾いをする人を見ながら、晩秋が近いことを実感する。
学園祭の模擬店が盛況で、行列の先頭を目指せば、コスプレ喫茶の空席待ち。
東工大の学生は研究で泊り込む者も多く、夜中に構内でコンビニ弁当を持ち歩く学生を、よく見かける。サテンの髪飾りをつけ化粧をし、いつもの自分から開放されることも、明日の研究に集中する良い機会だと思う。

生きる楽しさを考えてみる、旨いものをたらふく食べる、ずっと欲しかったけど買えなかった物を手に入れたりする、一瞬は幸せになったような気がするが継続はしない。いつも機嫌が悪い金持ちは案外と多い。
コスプレ喫茶で化粧をして動き回る学生達の普段の学生生活は、自分を忘れ、廻りに気を取られず、ただ集中しているのかもしれない。
生きる楽しさは、このただ集中できる何かを持ち合わせているかどうかだと思う。

児玉 智子
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