平成28年5月号
岸政彦『断片的なものの社会学』で本人が、なんの役に立たない本で、無意味で断片的な私たちが必死で生きようとするときに「意味」が生まれるとコメントしている。
都築響一『独居老人スタイル』ひとり暮らしを、気兼ねなく楽しむ、元気な老人を取材している。
私は、生活史を聴くことが好きなので、今の仕事を40年続けられたし、あまり仕事だと意識して、接しているわけでもない。
最初に印象が悪い人でも、生立ちを聞いているうちに、今あるその人に納得できることが多い。

朝早く三軒茶屋の三角地帯を歩いてみた。
30年前、このデルタ地帯にある歯科医院が、私の顧客だった。
なぜこの場所で開業したか聞けないうちに、診療代を踏み倒す患者が多く、岩手に帰ってしまった。
当時、歯医者は高収入で憧れの仕事だったのに。

江戸時代には大山詣の休憩地、終戦後はヤミ市のバラック、高度成長期はお父さんのポケットマネーで楽しめる歓楽街だったが、ここにも再開発を知らせる立札を見つけた。
児玉 智子
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