平成18年7月号
先月、診療報酬を担保に高金利で貸付した業者が逮捕され、全国78医療機関に貸付したうち、55機関が資金繰りに行き詰まり廃業に追い込まれていたことがわかった。
診療報酬は、国民皆保険制度のもとで患者自己負担1割から3割、それ以外の診療費を国から2ケ月後に各診療所に振込まれる仕組みとなっている。
多くの会社経営者は、優良な顧客との取引を切望し、貸倒率ゼロを目標に奔走している。
医病院は患者を除き貸倒率ゼロ、融資をする立場なら査定があまくなり、「保証人も不動産担保もいらない」、そんなうたい文句に乗り易くなる。
病院の現場では、医療事故を回避し、病院ランキングに一喜一憂し、看護師の派閥の仲裁をし、新しく駅前にできたクリニックの偵察をし、そのうえ診療報酬の引下げ。
「ルカによる福音書」に「汝らそこからなにものも望まずして貸し与えよ」と聖書は徴利禁止し、「貨幣不妊説」は、アリストテレスに由来し、貨幣は貨幣を生まない、貨幣は石のごとき不妊の無生物で増殖しないので貸し手は利子を要求できないと主張した。
児玉 智子
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