平成24年2月号
同級生から手紙が届き、定年退職したら何をしようか悩んでいるという。
「労働は美徳なり」と思い込んで夜中まで働くことで、日本は経済大国を経験した。
時間に追われる生活が身についてしまうと、「毎日が日曜日の吟遊詩人」のようなライフスタイルを送ることが出来なくなる。
もともと人間は食べ物を求めて移動して生き続け、荷物は最小限、死者は置いていく。
今となっては、定住しゴミを出し続け、暇の埋め合わせで「流行り廃り」を追い求める。

ガルブレイス『ゆたかな社会第三版』は黄ばんで、人は教育を受け知的ヒエラルヒーの末端となり優越感をえるような仕事をすべきだと、田中義幸は『会計ビッグバンの闇-知と権力』の中で、日本の権力構造を規定するための「知」のヒエラルヒーの中心的存在は大学アカデミズム、その補完的役割を果たすのが言論ジャーナリズムの存在だという。

代り映えがしない毎日を過ごすには、ちょっとした気持ちの持ち様がいる、気軽に楽しむことだ。
ペパーミント味のお茶を比較してみたり、生産地別の醤油を並べてみたり、早朝でも深夜でも、そういう気持ちの余裕があればいい。
児玉 智子
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