目黒にある長泉院の境内に、無料で開放された現代彫刻美術館がある。小高い丘に並ぶ石の彫刻に圧巻、石彫作家を応援し続ける姿勢に脱帽する。
石の彫刻家として活躍している下川親子、始めてご自宅にお伺いしたとき慎六さんは中学生、アトリエでお父様の手伝いをしていた、今はドイツで活躍する石彫家となった。
下川昭宣さんは、金沢美大の先生をしながら長野山中と世田谷で作家活動を続け、動物の石彫は、どれも温かみがあり、昭宣さんの人柄や顔つきそのままが表れている。
トラックで大きな石を運びこみ、石材加工をしている姿は工事現場のようだ。
昭宣さんと奥様は芸大の仲間、当時のデートは上野動物園、昭宣さんは朝から夜までカバの前に陣取り、動物の骨格を観察していたと聞く。
私は下川さんの絵が好きで、象のスケッチを大切にしている。平面が上手くないと立体に歪みがでるのかもしれない。
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