カツラを買い、坊主にしたいと思い、美容院で相談したら、カツラ留めクリップのため、少しは毛がないとダメだということが判った。カツラを被ると笑点の落語家みたいだ。
公園で、頬っぺたが赤い、垢抜けないけど、懐かしい顔つきの女の子が、遊んでいた。
そこで、女の子に了解済みで、写真を撮った。
近くで、それを見ていた厚化粧のお母さんが走り寄ってきて、「撮った写真、削除してください、今ここで、ゴミ箱に入れてください。」とカメラを、凸凹の付け爪で掴んだ。
勿論、洗足池にも、たくさんの防犯カメラが設置されている。
吉原直樹『開いて守る』、長い間日本人は、濃い闇の世界である夜を、昼間から切り離し、夜を畏怖することによって、安全安心な生活を送り、漆黒の夜に出歩くことを、タブーとする民話が存在した。見えない悪におののきながら、監視の無限連鎖に陥っているセキュリティ空間が、学校・地域社会・家族をすっかり呑み込み、防犯の性能が高まるほど、被害妄想をふくらませるようになった。
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