平成26年11月号
母は、三度目の硬膜下血腫の手術で、頭蓋骨が穴だらけとなり、宇宙人と交信しているような、おしゃべりに、一喜一憂する。

生きるってエライ事だと思いながら、事務所に行けば、お墓の相談が続いた。
遺産分割の話合いの中で、お墓を誰が承継するか、相続税が課税されないので、後回しになりがち、長男は墓守するために生まれたのでなく、独身、失業中、中学卒業後田舎に帰っていないと聞けば、墓の存在も忘れてしまう。
生活費が儘ならないのに、管理費を払い続けるのは無理がある。

チベット仏教圏の高地で、色あせた原色の旗が強風に煽られる中、鳥葬の場に出会うことがあった。
樹木葬ができない荒野でもあり、土に帰りたくても土が見当たらない。
宗教は自然環境の中で変容していく。
児玉 智子
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