玄田さんの話、集団就職でソニーに入社するとき、どの親も上履きを用意したという。
お寺の僧侶が上履きを用意してくださいという。
小学校指定の靴屋さんに行き、大人の上履きを買った。
多摩川沿いのグループホーム、「女学校の友達がご飯を作って待っている」などと云って、いつの間にか引越しさせられる。
母が居なくなった夜、母のベッドで母の愛犬共々、1年4ケ月ぶりに熟睡した。
初夏の陽気となった翌週、夏服をもって母に会いに行く。
グループホームのおしゃべりは、其々が自分の世界に入っている。
分け入り、持参したゴムボールで遊び、「それじゃあ、仕事に行くからね。」「またね。」
新緑のドライブは、心臓より深いどこかが虚しい。
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