最近いちばん印象に残った藤元敬二のウォ-ムトーンの写真、ネパ-ル北部の山村からインド売春宿に売られていく少女。
電気がこない寒村でトウモロコシの粉を主食に生き続ける農民が換金化できるものは他にない。
練馬の小さな画廊で開催された「表現の不自由展」、日本軍慰安婦のポートレートを静かに見たいだけだったのに、報道陣で人が溢れていた。
2003年にアメリカがイラクに空爆、そこに参加した自衛隊員に多くの死者が出て、帰国後自殺した人が多いことは忘れられている。
自分の命を引替えに、何処からも補償されない報道カメラマンは、事件が起きれば自業自得といわれる。
自分が幸せでいられること、誰かを助けたい気持ちにさせること、そのために、世界各地の現実を知る材料は宝物だ。
仕事をしていて思う、格差は増大している、億の金を無意識に動かす人、何年も自分の給料を取れない経営者、どちらも機嫌が悪いのは何故だろう。
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