平成18年10月号
横浜戸塚駅付近の旧東海道沿いには趣きがある神社仏閣が点在する。
浄土真宗本願寺派善了寺、白壁の本堂は1955年に再建されたもの、港が見える丘公園の周りにありそうな洋館を連想させる。
善了寺成田智信住職は、ヘルパー2級の資格を取り、お寺の敷地にある自宅を利用して、デイサービスセンター「還る家ともに」を始めた。
所長の成田美砂さんにお話をお伺いすることができた。
定員10人の小さな施設だが、樹齢250年の木々に囲まれ、夏は境内の竹を切って「そうめん流しパーティー」、冬は境内の落ち葉を集めて焼き芋を作ったり、静かで落ち着いた家庭的な雰囲気がある。
住職のお子様達も学校から帰ってくると、お年寄りの仲間といっしょにおしゃべりしたり、遊んだりする。みんなが明るい顔つきになり和むそうだ。
仏教の教えの中に、高齢化社会が抱える問題を解決する手立てが隠されている、寺はもっと社会と向き合い身近な存在にならなければいけない、ターミナルケアまでを目標に縁起の考え方でお年寄りに接している。

ホスピスのなかには、キリスト教信者のボランティアが数多く活躍しているのを見受ける。
仏教を礎としたホスピスが、どのように展開していくか、これからを楽しみにしている。
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児玉 智子
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