土曜の朝は「永六輔」を聴きながら、母の食餌をまとめて作る。サンドイッチで残ったパンの耳を牛乳に浸し、卵と黒砂糖、シナモンをまぶして焼いていると、一週間が終わった実感。
永六輔がパーキンソン病による転倒事故を防ぐため、医者から目立つ洋服を着るように云われて、赤いセーターを着ているという。
ラジオパーソナリティーをずっと続けることで、同じ病気の人達を勇気づける。
お正月の午後、母は赤い口紅をつけて「さあ、母とお姉ちゃんに会いに行こう」と言う。
さて、私はお手伝いさんでしょうか?
ヒトは経験と記憶を紡ぎ、自分に好都合なイメージ世界で生きている。
日曜日になると母親に会いに行く用意をし、親や兄は不死身だと信じていること。
これが明朗快活な大食漢で過ごす秘訣です。
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