老学生のつぶやき

令和4年8月号
夏休みがやってきて、子供のころに味わうことがなかった、夏休みということばを実感し、安楽死の前に「聞き書き職人」になることを念じている。
日本最大級の大阪「大人のおもちゃ屋」、聴きたいこと(フィールドワークです)があって開店時間10時に入れば、見たことも考えたこともなかった「お楽しみ」が並んでいて、呻いたり光線を散らしたりと、「お客様の年齢層・人気の商品」など手短かに質問し、おとなしそうな男性店員さんが推奨する売れ筋商品を買って帰ってきた。電池を入れると突然「不思議な芋虫」が唸りはじめ、安いものは音が大きいと知った。
そのおもちゃ屋の2階と3階は、フリルてんこ盛りのミニスカートや穴が大きな透ける下着が陳列され、地味な風貌の高齢男性が真剣に選んでいる姿があった。
「ちょっと質問」したくて近寄ったら睨まれ、いい出会いの機会を逃してしまった。
その店舗の斜向かい「at-home cafe」に若い男の子が長打の列をつくり、開店を待っていた。
人と人は向き合うもの、そんなもの言いが説教臭いと言われる。
あらためて生活の場を見まわして、モップを漂白剤につけたら、新品のように清潔感があるものになった。人気があるキャストさんは、みんな透けるように肌が白い。
床屋に行き、AKANEでパフェを真剣に味わいバニラビーンズが美味しいことに気づき、庭で薄暑光にゆだねられた花たちをながめて、今日の空気は美味い。

児玉 智子
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