老学生のつぶやき

令和3年4月号
 都立図書館と国会図書館は予約しないと入ることができないが、学生証をもらってから國學院大學図書館に毎日通い、10冊まで借りることができる。大学蔵書数は30位というが、新しい本との出会いが新鮮だ。
 信田さよ子『<性>なる家族』は、家族の問題の中で、もっとも忌避されてきたのが性の問題で、それに触れずとも生きられるので、家族におけるジェンダーや性差別、力関係が温存されてきたことを指摘する。
 私の最初の父親はアル中だったし、二人目の父親は門限に厳しかったし、母は常々「結婚は地獄」と言っていたこともあり、家族や結婚や育児に興味がないまま、高齢者になった。しかし税理士の仕事を長年経験し、家族について考える機会も多く、そこには家父長制と売春が絡んでいることに気がつき、それを論文の主題にすることにした。

児玉 智子
令和
3年