平成19年01月号
人生、笑っていられる時間が多いほうが得だと思い、すべて笑って吹き飛ばすことにした。
アリストテレスは「人間だけが笑う動物である」といっている。
確かに犬などのペットが喜んでいるように見える動作は、人間が笑っているのとは確かにちがう。
19世紀になり、ダーウィンの著書「人と動物の表情について」で、笑いが人間の社会生活で欠くことができない働きがあると述べた。
ヒトの脳の中で一番大きい大脳の表面が大脳新皮質で、動物の進化が進むにつれ、人間の脳のなかでも大脳がもっとも発達し、言語・認知・判断・創造・感情などの人間特有の精神機能が営まれている。
この大脳新皮質が本能をうまくコントロールしながら社会生活を営むのだが、抑制がいきすぎるとストレスとなり、そこから身を守るために人間は笑うようになったと考えられる。
ガン患者に吉本新喜劇を見てもらい、三時間笑った後に採血するとガンに打ち克つ免疫力が改善するという論文が平成4年に日本心身医学会で発表された。
ある病院が林家木久蔵師匠を招き、重症リウマチの患者に1時間笑ってもらったら、全員が痛みが軽くなり血液所見が改善したそうだ。
寄席の人気は自己治癒能力の結果かもしれない。
児玉 智子
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