職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成30年2月号−

飴といえば金太郎飴か川崎大師のとんとこ飴と思っていたが、アメシンの飴細工は、ガラスのような透明感をもつ。
江戸時代に始まった飴細工は、職人が見世物として、切り絵を作るようなスタイルで、見物客の注文を聞いて、動物などを目の前で作り上げていた。
アメシンの飴細工師は、透明感を残した飴を、握り鋏で成形しながら作り上げ、優雅に流れるような金魚の尾ひれは、光沢やツヤを残し、繊細な色使いで彩色されていく。
音がない世界で、無心に見入ってしまい、数分の旅ができた。