児玉智子税理士事務所
税理士となり45年、お金の計算に弱い私ですが、廻りの人に助けられ、ここまで辿り着くことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
目黒区緑が丘の事務所は2021年3月末で閉鎖致しましたが、残された時間を、やり直すため、坊主頭にして学生生活を楽しんでいます。
バブル崩壊後に自死した経営者がいて、私も税理士の仕事を辞めようと思う時期がありましたが、その会社は従業員全員に退職金を支払い、家族も穏やかに暮らしています。
それをきっかけに、私の興味は会社経営から「生きるために働く人」のフィールドワークに変わりました。写真集『裸足のカルカッタ』は、資本主義で置き去りにされた人々を表現できたと思っています。
事務所を閉めると決めてから、心地よい睡眠がやってきます。
税理士の仕事は不思議です。顧客は税理士に仕事を依頼すると、納税額が増えることもあり、そのうえ税理士に多額の報酬を支払うのです。
税務署の代行のように税理士業務をするのであれば、国から給料を貰うのが、経済合理性があるような気がします。
税理士をしていて良かったことは、いろいろな業種の人と出会えたことで、上場した企業の社長が上品というわけでもないし、風俗嬢が穢れているとも限らないことを判ったことです。それを論文に纏めるため、大学院に入ることにしました。
児玉 智子