職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成29年9月号−

帰省シーズンは、東京の空気がおおらかで好きなのに、山手線が五反田で、長い間止まってしまい、初台でアラーキーの写真を観るつもりが、五反田から原美術館まで歩いていた。
芝生を囲むコーヒーテラスは、ずいぶん前に行ったホノルル美術館で感じた、太陽がやさしい処だ。
メルセデツ・ベンツ社は、日本とドイツの現代美術アーティストを後援している。
泉太郎といえば、「虹の影が見えない」を思い出し、プッとしてしまう。
私は、ビデオ作品「五十扉の施術」の前に座り込み、暫く凝視し、アジア人特有のシャーマニズムと、湿度のある夏を目で再確認した。