職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成29年4月号−

連休の行楽日和、高岩仁『教えられなかった戦争フィリピン編』の上映会があった。実行委員は、熱い初老の紳士淑女、静かにメモを取る学生と中途半端な思いの私は、熱い渦に取り残されていた。
フィリピンがマルコス時代から、そう変化がないことに疑問を持っていたので、竹見智恵子さんの話が腑におちた。竹見さんは、足尾銅山鉱毒被害を調べるなか、古河鉱業がフィリピンに巨大工場を新設することを知り、日本のODAが、環境破壊や軍備増強に繋がっている現状を目の当たりにした。
鉱山資源が多いフィリピン、アロヨ政権からドゥテルテ政権の鉱山政策で、環境活動家が長官に就任、民主化運動家の殺害が続くことに終止符を打つことができるのか。