職人わくわく - Wakuwaku Workman -

−平成28年10月号−

しらす漁は夜明けとともに出航し、魚群探知機でしらすの魚群を見つけたら、網打ちする。船曳き網漁法は、船をゆっくり走らせ、ボールローラーに網を這わせ揚げていく。
袋網のしらすが大漁の日は、午前10時から作業が始まる。
色が白く、大きさにバラつきがないことを確かめ、水洗いした生しらすを釜茹でし、蒸篭で掬い上げる。粗熱をとったら「釜揚しらす」の完成だ。
しらすを乾燥させたものを「ちりめん干し」といい、関西は水分量が少ない上干しが好まれる。
神奈川県は、しらす禁漁期間を1月から3月10日とする。
マイワシは冬から春にかけて産卵、カタクチイワシは春と秋が産卵シーズン、1〜2ケ月でイワシ稚魚のしらすとなり、春は黒潮に乗りながら沖から相模湾に入ってくる。
秋しらすは、脂がのっていて美味しいといわれている。